いろいろ。+2012年7月期新ドラマチェックその6。

最後の1本までやっと到達!

■黒の女教師
 →初回チェック。うーーん。だいたい、想像してたような話だったけど、想像してたより全然お子様向けというか…土曜9時のドラマみたいなテイストだったなぁ。もうちょっとシビアで大人っぽいのかと思ってたのにそうじゃなかった。そもそもあの新任教師がお馬鹿すぎではないか?このドラマを通してどういうことを描きたいのか、初回ではさっぱり見えてこなかったんですけど。榮倉さんは女優として過渡期なのか、なかなか「これ!」って役に恵まれてこないですね。スタイルもいいし運動神経も良さそうだからアクション系に行くと似合いそうなんだけど…。あと、クラスの中に千葉くんいたね!悪ぶってたけどどんな役どころか、ちょっとだけ様子見します。

☆「夏雪ランデブー」での、中村悠一さんのローテンションだけど色気のある喋りがとてもとても耳に心地よいのです。未練たっぷりでついにはラップ現象まで引き起こしてしまう幽霊夫役福山潤さんの起伏のある喋りといい対比になってる。見てる時は大抵実写化を念頭に置きつつ(要は葉月くん=綾野剛と置き換えて)見てる。だって本当に似合いそう!映像が見える勢いで妄想できる。ただしかしそうなると相手役も考えないわけにはいかなくて…可愛げがあって清純派で年上の女性でしょう?ピタリと当てはまる人がなかなか考えつかないのでした。


☆先日「ヘルタースケルター」を観てきました。邦画ってあまり観ないんだけど、これは凄かったな。エリカがりりこなのか、りりこがエリカなのかわからなくなるくらい両者が渾然一体となっていて、まさにこれは沢尻エリカという特異なキャラクターが出てきたからこそ出来た映画化だったのではないかと思うくらいでした。セクシーなシーンが話題になってたけど湿度低めでドライな描写だったのであまりいやらしくなかったんだよね。りりこ不感症だったのかも?と思うくらい。そもそも本作の持つ強烈な主題に比べたらまったく薄い!というかその薄さがまたりりこの持つ不全感をよく表しているというか。
御曹司役の窪塚洋介が、これまたサイテーなゲス野郎で大変よろしゅうございました。2番目ゲス野郎として綾野剛が控えてましたが窪塚くんに比べればまだ罪は軽い、でもエリカ様より色っぽいのはどうしたわけなんだ綾野くん。撮り手の愛が浮き彫りになったのかしらん。
そしてもう一人の重要キャラ・マネージャーの羽田ちゃんに寺島しのぶ。りりこの魅力の前に我を忘れるようなマゾっ気たっぷりの役なんですけど上手かったなー。大森”ポエマー”南朋さんも、その詩的な台詞と相俟ってちょっと宙に浮いた感じがまた味でした。
公開直前に不穏な噂が流れてきたので心配してたんだけど、まずは公開されてよかったです。お蔵入りになったらもったいないよコレ。