読書の夏、だった(過去形。

こんにちは。

8月、急にマイ読書週間がやってきました。

たぶん「聖家族」(古川日出男著)を読んでスイッチ入ったんだと思います。単行本で700ページ超える厚さ、過去と現在を縦横に行き来する内容は、正直「理解した!」とは言い難いです。でも、読んでる途中に、明らかにこの本の影響だと思える夢を見ました。おそらくこの本の魂を受信したのだと思います。

で、それから、

「ブラック・アゲート」(上田早夕里著)…この作家さん初読。毒蜂バイオパニックもの。なかなか怖かった。話が都合よく進みすぎたのが惜しい点。もうちょっと分量があってもよかったかも。

「一葉舟」(領家高子著)…こちらも初読。独特の感性を感じさせる、ちょっと文学的な文章が印象的。

かいぶつのまち」(水生大海著)…このかたも初読(当然、前作未読。前作「少女たちの羅針盤」を読んでからにすればよかったかも。

「檸檬のころ」(豊島ミホ著)…たぶん初めてじゃないと思ってたら、初読だったっぽい。高校生たちが主人公で、現在形で書かれてるにも関わらず「大人になった彼らが過去を振り返って書いてる」ような雰囲気が漂ってた。

「人生ベストテン」(角田光代著)…このかたの本はさすがに何冊か読んでます。この本は確かに巧い。巧いんだけど、技巧で書いてる感じがして少し物足りない。一番最初に読んだのは「対岸の彼女」でしたが、それがいまだにマイ・ベスト・オブ角田光代

「団地再生まちづくり3」…団地育ちなので、団地の再生などは興味のあるテーマ。で、思ったんだけど、団地の中に公共入浴施設を作るの、どうかなあ。で、昼間の時間帯に高齢者の入浴サービスをする。夜は一般向けのスーパー銭湯として営業。団地の風呂はどうしたって狭いから、たまには手足のばしてゆっくり入りたい、ってときに。団地住民は割引パスで。

「華竜の宮」(上田早夕里著)…厚みもたっぷり、キャラクターも独特で、映像化したら「アバター」みたくなりそうな世界にはとても惹かれました。登場人物がみな魅力的なキャラなのに色恋沙汰が殆ど無いのが、個人的にはちょっともったいない気がしなくもない…。

で、あと1冊(というか上下巻なので実質2冊)読み始めたんだけど、どうしてもついていけなくてリタイア。作者の方によると全精力を注いで書き上げたってことらしいが、半分くらいのチカラでいいんじゃね?肩にチカラ入りすぎだから。